フィンガーライムの魅力を伝えたい。

フィンガーライム

 


フィンガーライムへの思い

  フィンガーライム(別名:キャビアライム、シトラスキャビア、Citrus australasica)は、その名の通り、指のように細長い形をしたカンキツ類の仲間です。

 私が初めてフィンガーライムに出会ったのは、今から10年前です。当時、フルーツと関わってきて約15年、フルーツをたくさん見てきた私にとっても印象的な出会いでした。

 まず、細長い果形に興味を惹かれ、果実を切ってみると中から弾けるようにプチプチと果肉が飛び出してくるのです。通常、みかんの薄皮(じょうのう)の中にはツブツブ(砂じょう)が入っていますが、切っても砂じょうどうしが密着していて離れることはありません。

 私は、初対面でこのフルーツの魅力に取りつかれ、それからフィンガーライムについて調べてみると、このフルーツはオーストラリアに自生しているカンキツ類で、商業的な利用が始まって間もないことが分かりました。

 果実の外観(果皮)は黄色、緑、ピンク、赤、茶色、黒色など色調が様々で、果肉も同様に色の変化に富んでおり、写真を見るととても料理に映え良いアクセントになっている印象を持ちました。

 

 私はこの果実の魅力を広めたいと考えましたが、当時、国内に流通していたフィンガーライム品種はわずか2品種でした。そこで、原産地のオーストラリアから有望な品種を導入し、当園で果実を実際にならせて品種の評価を行ってきました。

 栽培管理の方法や販路については手探り状態ですが、フィンガーライムに興味のある方々とともに、この素晴らしいフルーツの魅力を広めていきたいと思っています。

 

 


植物検疫証明書
植物検疫証明書

 品種が正確で安心安全な苗木生産を目指して 

 当園のフィンガーライムは、主にオーストラリアより正規の手続きを経て導入しております。一般的に、海外の業者は日本と比較して異品種混入に対する意識が低いため、当園では導入した苗木に果実をならせて、品種に間違いのないことを確認してから、苗木の増殖を始めています(品種特性が非常に似ていて区別のつきにくい品種については、果皮と果肉の色に間違いのないことを最低限確認しています)。

 また、植物検疫を受けて導入した苗木について、さらに国内で病害のチェックを行い、重要病害の感染がないことを再確認しています。

 


苗木生産に関して

 定期販売は、終了いたしました。

 


◆当園は、宮崎大学 國武教授(植物遺伝育種学)と

  フルーツの品種改良について共同研究を行っています。